世界な影響力を持つ ファッション誌 「Vogue」の編集長ともなれば、数えきれないほどの靴や洋服を持ち、毎日のように違った格好をしているというイメージを持ちませんか?確かに少し前までは、そういった傾向もあったのかもしれません。

 

けれども、現在、アメリカ版「Vogue」の編集長を務め、映画化された小説「プラダを着た悪魔」のモデルにもなったアナ・ウィンターさんが、コレクションの会場に履いてくる靴は、ワンシーズンでも2〜3足程度なのだそうです。さらに、アナ・ウィンターさんは、ファッション・ルールとしてはタブーとされる、女性が同じ服を何度も着まわして公の場面に現れることを、普通にやってのけてしまいます。

 

こういった彼女の振る舞いからは、「本当にこの服が自分に合うのか」を徹底的に考え抜き、自分に合わないものは一切身につけないというファッションクィーンのブレない哲学を、感じ取ることができるのではないでしょうか。

 

本当にこの服が自分に合うかどうかを考えず、流行りばかりに身を任せて服を選んでしまうと、自分らしさなどすぐ無くなってしまいます。本物のオシャレとは、自分の価値観に合うものを選び、かつ、自分らしさが表現できるものを身につけることかもしれません。

 

車も、PCも、電化製品もすべては自身を表現するファッションの一部になる。

このような彼女の考え方は、何も服だけに限らず、車やパソコン、そして、日常で使う様々なモノでも同じことがいえるのではないでしょうか。20年前のFAX時代のパソコン、もしくは10年前のガラケー時代のスマホは、まさしく私たちの生活を劇的に便利にしてくれる道具でした。けれども今では、パソコンやスマホは、もう持っているのが当たり前になりましたよね。

 

このような時代には、パソコンやスマホの機能性が高いことはもちろん、それに加えてデザイン性やファッション性など、自分らしさを表現するツールとしての側面も大きくなっています。昔、携帯電話が普及した頃、シールを貼ったり、色を塗ったり、ストラップを付けたりしませんでしたか?当時は、携帯電話は何より機能性が最初に重視され、どれも同じようなデザインで個性がなかったので、多くの人は自分でアレンジしていました。

 

最近では、Nikeなどのアパレルメーカーがテクノロジー企業とコラボして、もしくはSonyなどのテクノロジー企業がファッションデザイナーとコラボして、様々な商品を開発してるんです。ファッションとテクノロジーの距離が縮まって、少しずつ融合しつつありますね。

 

そういった意味で、服以外の身に着けるアイテムも、機能性以外の観点で、自分の価値観で選ぶことが求められているといえます。

 

「自分らしさ」を表現していこう

ところが残念ながら、年齢や経験を重ねていくと、服選ひとつをとっても、「こうでなければならない」という社会的概念を意識してしまいがちです。例えば、多くの部下をまとめる管理職であればちゃんとしたフォーマルな服でなければいけないとか、自分の年齢を考えたらこの派手な柄はダメだなとか、自分の個性よりも、どうしても周りの目を意識してしまってはいないでしょうか?

 

最近のイノベーティブな企業の社員は、フォーマルな服装ではなく、内面が外見に滲み出るような個性的な服を着ています。服装は個性を表現する一部で、「自分らしさ」を表す第二の名刺だと考えているんですね。「自分らしさ」を表すものに答えはありません。色々なモノを試して、自分に合った一着、一品を見つけることが大切です。

 

流行を追いかけるのもひとつですが、まずは1アイテムから、アナ・ウィンターさんの様に、自分らしさを表現するオシャレを楽しんでみてはいかがでしょうか。ぜひ自分のお気に入りのアイテムで、自分の個性を光らせてみて下さい。自分らしいアイテムを身につけると、自分を表現することができ、自然と自信が沸いてくるようになりますから。