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HPのデザイン改革を牽引した、「PHI(ファイ)」というビジョンと情熱。

ステイシー・ウルフさん(左)の対談相手を務めるのは、写真家でマルチクリエイターの桐島ローランドさん(右)。Windows PCユーザーである桐島さんはハイスペックなPCを自作し、広告や写真集、ミュージックビデオや映画の製作でも活用している。

HPのパーソナルシステムズ部門で工業デザインを統括するステイシー・ウルフさんと、写真家で3Dグラフィックスなども手がけるマルチクリエイターの桐島ローランドさんの対談。まずはクリエイターの立場から、近年の制作環境の変化に関する話題からスタートしました。

桐島 数年前まではクリエイターが使用するPCと言えばMacという不文律がありましたが、Windows PCの操作性の向上や画像処理ソフトの充実など、ハードとソフトの両面から「是が非でもMacで」という旧来のメンタリティはなくなりました。僕をはじめ多くのクリエイターたちが、制作現場でもWindows機を使用していますから。

ウルフ 確かに以前のWindows PCは一般向け、Macはプロ仕様というイメージでした。しかし現在では、その境界線が曖昧になってきています。そしてHPも、双方に満足いただけるような製品を開発、提供しています。もちろん桐島さんのような人には、よりハイスペックなワークステーションもご用意していますよ(笑)。

桐島 今回リニューアルされた「HP Spectre 13」「HP Spectre x360」のスペックも素晴らしいですね。いずれもグレードの高いモデルには、最新で最速の第8世代プロセッサー、インテル® Core™ i7が搭載されているし、なにより嬉しいのがインターフェイスが豊富なこと。どちらにもUSBとUSB Type-C™(Thunderbolt™)が用意され、「HP Spectre x360」にはmicroSDカードのポートもある。このスペックなら、趣味で写真や動画を楽しむ人はもちろん、プロユースにも応えてくれそうです。またボタンひとつで起動する、この「プライバシーモード」機能も便利ですね。カフェで仕事をしたり新幹線で映画を楽しむ時も、周りの視線を気にせずにノートPCが使用できます。

リニューアルした新「HP Spectre 13」を手に、「この上質なスタイルとカラーリングは、日本の皆さんにも気に入ってもらえるはず」と力説するウルフさん。

ディスプレイと本体の側面、エッジ部分を内側にカットした特徴的なディテール。これはより薄さを強調するとともに、指先を引っかけてスムーズに開閉できるような機能性に基づくデザインでもあるのだ。

桐島 では、本題のデザインに関するお話を伺います。Spectreシリーズは、僕がこれまで見てきたノートPCの中で最もスタイリッシュなデザインだと思います。特に「HP Spectre 13」に採用されたセラミックホワイトは、樹脂製のつるりとした触感とは異なるとても上品な質感ですね。

ウルフ ありがとうございます。外装のデザインにはとてもこだわり、8つもの工程を経てこの色彩と質感を実現しました。塗装も特別なもので、よりなめらかで薄い被膜でいながら、従来の2倍以上の耐傷性を誇ります。実はSpectreシリーズを初リリースした2015年からこの外装を検討していたのですが、当時はこの仕様を大量生産する技術を確立できなかった。2年間の技術革新を続けることで、今回ようやく製品化することができたのです。

桐島 外装のデザインに2年も費やすとは、すごいこだわりですね。またヒンジ部に配された淡いゴールドとの配色もエレガントです。しかもディスプレイと本体のエッジ部分が内側にカットされていて、その薄さをより効果的に見せていますね。

ウルフ よく気づかれましたね。サイドのエッジ部分を内側に削ったことで、よりスタイリッシュなイメージを演出しています。またこれはデザイン面だけでなく、指先を引っかけてスムーズに開閉できるように機能面も考慮したものなのです。

桐島 ヒンジも特徴的ですよね。開いた時はリング状のヒンジが見えますが、閉じると本体に収まるのですっきりとした印象です。構造的にも、実に考えられた形状だと思いました。

ウルフ その通りです。これは高級家具のキャビネットなどから着想を得たもので、開閉時を美しく演出するためのヒンジ設計です。これまでのノートPCのイメージを払拭するため、新たに考案された機能的で美しいディテールなのです。

「天板のアッシュブラック×サイドのゴールドという、これまでのノートPCにはなかったカラーリング。とてもスタイリッシュだし、なにより斬新ですよね」と、細部までこだわった「HP Spectre x360」のデザインに感心する桐島さん。

360度回転し、多彩な使用モードを実現する特殊ヒンジ。このヒンジ部分もさることながら、今回の「HP Spectre x360」 は全体をよりシャープに仕上げることで美しいフォルムを際立たせている。

桐島 一方の「HP Spectre x360」はよりシックなカラーリングで、僕としてはこちらのほうが好みかな(笑)。デザインも印象的ですね。現在のトレンドはエッジを立たせたデザインですが、そういった時代の気分を、スリムなボディやソリッドなヒンジなど、いたるところから感じられます。いまノートPCに求められるデザイン的な要素が、かなり高い次元で製品化されていますね。

ウルフ ありがとうございます。これは2015年の冬にリリースした「HP Spectre x360 Limited Edition」から継承されている配色で、実は私もこのカラーリングがいちばんのお気に入りなのです(笑)。また今回は、さらにシャープなスタイルへとリニューアルしました。

桐島 Spectreシリーズの登場をきっかけに、HP製品のデザインが劇的に変化したように記憶しています。その契機となる、特別な出来事などがあったのでしょうか?

ウルフ 2014年に当時のCEOが提唱した「HPのデザインで世の中を変えよう!」というスローガンが、その発端ではないでしょうか。世界に3つの拠点をもつデザインチームは、まず「PHI(ファイ)」という全社的なビジョンを掲げました。それは我々のデザインが、Progressive(革新的)でHarmonious(調和)し、Iconic(象徴的)であるということ。このビジョンを経営側とクリエイティブが共有し環境を整えられたことで、皆が希望と情熱をもって精力的にデザイン改革に取り組むことができたのです。

桐島 全社的な取り組みが、「HP Spectre 13」や「HP Spectre x360」のような、これまでのノートPCにはなかったスタイリッシュなデザインを生み出したのですね。とても素晴らしいイノベーションだと思います。

ウルフ はい。それまでは我々が世界のトレンドを追いかけ分析していたのですが、「HP Spectre 13」が世界的なファッション誌やデザイン誌にも取り上げられるなど、いつしかHP製品がプロダクトデザインを牽引していくようになりました。またSpectreシリーズはデザイン先行の限定モデルではなく、HPのプレミアムブランドとして何世代にもわたり継続されていく可能性に満ちたシリーズだと考えています。

桐島 その洗練された上質なデザインはもちろん、卓越した先進の機能性やプロユースにも応えるスペックは魅力的です。所有する喜びを感じさせる、大人にふさわしいノートPCと言えそうですね。このSpectreシリーズが、将来どのような進化を遂げるのか。そしてさらなるイノベーションが起こるのか、とても楽しみにしています。本日は貴重なお話を伺えてありがとうございました。

ウルフ こちらこそ、楽しい時間をありがとうございました。我々HPが牽引するプレミアムPCという潮流、そしてSpectreシリーズの今後に、ぜひ期待してください。

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