安居 山本さん以外の親御さんにも、震災がきっかけで沖縄に移住した方は何人かいます。

山本 沖縄の公立の幼稚園は2年保育で、年中からなんです。3歳では幼稚園には入れないことに、まず驚きました。また、保育園に通わせて、最後の1年間だけは公立の小学校に付属している幼稚園に編入し、そこから公立の小学校に進学するというスタイルも沖縄では一般的です。
ただ、息子の両耳が難聴だということが、小学校に上がる前にわかった。普通の小学校に進学することも検討したんですが、その学校が扉のないオープンな造りだったので、かなり音を拾ってしまう。補聴器は人の声だけを拾うのではなく、すべての音を拾うので、かなり聞こえにくいようでした。
そこで、「このまま通ってもいいし、受験をして別の学校に行ってもいいし、どうする?」と、本人と相談をしました。その結果、本人の希望で、受験の後インターナショナルスクールに通うことになりました。

安居 アミークスへは、3年生の時に編入されたんですよね。

山本 そうです。2年生までは、那覇のインターナショナルスクールに通っていたのですが、一学年の人数が15名ほどと少なかった上に、校庭がなかった。そんなときに、アミークスのことを知った息子がここに通いたいと言ったんです。

原嶋 我が家は、幼稚園のときは那覇で、その後アミークスに通っています。首里や那覇や名護からもスクールバスが出ているので、1時間くらいバスに乗れる年齢になってからアミークスに通うお子さんが多いと聞いています。
英語が上達すればいいだけなら、他のインターナショナルスクールでもいいのかもしれませんが、日本語と英語の両方が学べるというのがアミークスの魅力だと思います。漢字検定も受けさせてもらえますし、英検やTOEFL Juniorもそれぞれのレベルに応じて受けることができます。このバランスの良さは、沖縄の中ではアミークスしかありません。
また、文科省の一条校であることも大きな理由です。普通のインターナショナルスクールは塾扱いになって、県外の中学受験をしようとしたら受けられなかったという話も聞いたことがあるので、文科省の認定があるかどうかはとても大事でした。

安居 英語を学ばせるということについては、どのようにお考えですか。

山本 我が家は両親ともに英語が話せません。子どもが、イマージョン教育を通じて英語に触れ、日記を書いたり話をしたりと自然に身につけている様子を見て、すごいなと思っています。息子は耳の障害がありますが、それをハンデだと思って欲しくない。日本は障害のある人を特別視しすぎますが、海外はそこまででもない。将来本人が海外に行きたいと思ったときに、助けになればと思っています。

安居 原島さんは、前段で「英語を財産に」というお話もされていましたが。

原嶋 我が家の場合は、主人が仕事柄、海外に行くことに慣れていていることもあって、「これからは英語ができないとダメだ」という気持ちがあったようでした。これは私も含めての思いですが、日本の文化や沖縄の文化を世界に発信できるようになってくれたら素晴らしいし、世界で働けるようになって欲しいですね。何より日本で働くという選択をしても、外国人に雇われることになるかもしれません。英語ができないことで、やりたいことを阻害されたら可哀想かなと。親としてできることはしてあげたい、という気持ちです。

安居 アミークスの保護者の方々は、子どもさんの現在・未来に対して、非常に前向きです。そして、ご夫婦で常々、子どもについてお話しされているところがとても素敵だなと、今日あらためて感じました。



取材・文:伊勢真穂  撮影:yOU(河崎夕子)



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