自分にとって幸せな状態はなにか。それは一人ひとりが決めること

主婦スキルを生かした“タスカジ”さんなくしては成り立たないサービスだけに、年に一度「タスカジさん感謝祭」というイベントを行い、ユーザーとの交流を図っている。

辛酸 和田さんの好きな家事、嫌いな家事は?

和田 全体的に苦手ですが、特に料理が苦手。得意なのは洗濯物畳みですが、今はそれもしていただいています。洗濯物畳みだけは最後の砦に残していたんですが(笑)、思い切ってやってもらってみたらびっくりするほど生活が楽になりました。

辛酸 知らない人にプライベートな生活を見られることに抵抗はありませんでしたか?

和田 最初は葛藤がありました。でも、例えば下着を見られるのが嫌なのは古い下着だからだ、と自己分析して、全部買い換えました。そのくらいの投資は必要。

辛酸 あとは、下着を見ても何も思わなさそうな人を選んだりするといいんでしょうか。

和田 そうですね。でも人に見られたくない場所があるのも自然なことなので、当然ですがみんなにすべての家事をタスカジに頼むことを押し付けたりはしません。自分にとって心地いい状態、幸せな姿は何か、というのは一人ひとりが決めること。でもそこに無意識のブロックがあることに気づくと、すごく自由になれると思います。

自分で自分にかけている制約を外すこと。難しいけれど、それが何より大事

日経WOMANの「WOMAN OF THE YEAR 2018」働き方改革サポート賞を受賞。

辛酸 そんな和田さんにとって「ステレオタイプを超えていけ。」というメッセージはどう響きますか?

和田 こういうメッセージを企業が発信するのは社会を変えるきっかけになると思います。すごく大事なことだけど、すごく難しいこと。というのも、私も含めみんな、自分で自分にかけている制約に気づかないから。

辛酸 どうすればそこから自由になれるんでしょう?

和田 まず、気づくこと。日頃から本やネット、人からさまざまな情報を集めること、そして「これって思い込みじゃないかな?」という意識を常にもつことです。その次のステップとして、そこから脱する。

辛酸 気づいてから抜けるステップも大変そうですね。

和田 そうですね、そのためには自分自身の成長も必要。経済的制約のためにできないということだってあるから、貯金も大事です。さらに、制約にぶつかっても諦めないこと。制約のなかでもがいて工夫することで、自分自身のクリエイティビティが発揮されて、思いがけないものが生まれることもあると思うんです。

1 2 3