管理職の妻の「素の姿」を調査しました

すでに多くの女性が社会のさまざまなシーンで活躍していますが、2016年の「女性活躍推進法」施行を通じて、政府も女性登用を推進しています。みなさんのまわりでも女性の役職者は増えていますか?

LIBERTY GRAPH編集部(以下、LG編集部)では、注目の集まる女性管理職の実態を徹底解明するべくアンケート調査を実施しました。アンケートに答えてくれたのは、年収500万円以上を稼ぐキャリアウーマンのダンナ様100名です。このうち、奥様が管理職だったのは24名(本部長・部長クラス14名、課長・係長クラス10名)でした。

女性管理職は、管理職ではない人と比べて何が違うのか。どんな暮らしを送っているのか。前編・後編と全2回にわたって、非管理職と管理職のキャリアウーマンを比較したり、パートナーだけが知っている素顔を明らかにすることで「女性管理職の実態」に迫ります。

女性管理職が多いのは〇〇業界!?

まず調べたのは、管理職になったタイミングです。気になるのは、女性活躍推進法が施行された2016年4月以降に管理職になった人はどのくらいいるのか。管理職登用の実態、みなさんは気になりませんか?

結果、25%の人が女性活躍推進法の施行後の2年半以内に管理職に抜擢!もちろん、たまたまタイミングが2016年4月以降だった人もいるはずです。そして25%という数字自体にはさまざまな解釈があるとは思いますが、これまで以上に女性の力に期待を抱いている企業がじわりじわりと増えているのかもしれませんよね。

では、いったい女性を管理職として登用しているのはどんな業界が多いのでしょうか。

「医療・福祉」「公務員」「製造業」の順で女性管理職登用が多いという結果に!

女性雇用者数を産業別にみると(総務省「労働力調査(平成29年度版)」より)、「医療・福祉」が約602万人と圧倒的に多く、女性雇用者総数全体の約23%を占めるほどです。同業界の男性雇用者数が約183万人であることを踏まえると、女性管理職が多いのも納得ですね!

一方、「公務員」「製造業」は女性の労働者が男性に比べて特別に多いわけではありません。調査の結果から考えると、公務員、製造業に該当する組織、団体、企業で女性躍進が進んでいると言えるようです。

管理職・妻のお悩みNo.1は?

ここからは女性管理職の知られざる一面をご紹介します。最初にご紹介するのは「年収」です!気にはなるけど、なかなかご本人には聞けませんよね。パートナーであるダンナ様が答えてくれました。


なんと「本部長・部長クラス」の半数以上、「課長・係長クラス」の3割以上が年収1,000万円以上!

「主任・リーダークラス」「一般社員・メンバークラス」の非管理職の半数以上が年収500~700万円である中、やはり管理職は違います。「課長・係長クラス」は6割以上が700万円以上、3割以上が1000万円という高年収でした。さらに「本部長・部長クラス」は6割近くが1000万円以上、うち2割以上が1500万円以上という結果に!

奥様が年収1000万円以上のダンナ様は、どのくらい稼いでいるのだろう…。そんなLG編集部のちょっとした好奇心から、奥様とダンナ様の年収の相関図を作成してみました。判明したのは、驚きの事実です!


奥様が年収1000万円以上のダンナ様は、その5割以上が年収1000万円以上!

鶏が先か、卵が先か…。奥様が1000万円以上だからダンナ様も1000万円以上なのか。その逆なのか。その正解まではわかりませんが、いずれにせよ、奥様が役職者で高年収の場合、ダンナ様も高年収である可能性が高い、というのがアンケート調査からわかりました。ということは、もしかして…!?

奥様が本部長・部長クラスなら49%のダンナ様が、課長・係長クラスなら37%のダンナ様が役職者!やはり、かなり高い確率で女性管理職のダンナ様も管理職であることが明らかになりました。夫婦ともに、会社に評価される優秀さを備えているだなんて、うらやましい限りです!

さあ、まだまだ調査は続きます。次は、一番身近にいる理解者だからこそ知ることができる女性管理職の素顔についての質問です。

管理職ではない主任・リーダークラスは、「自身の業務量」「家庭との両立」「部下のマネジメント」の順で苦労していますが、管理職である本部長・部長クラスと課長・係長クラスは、ともに「部下のマネジメント」に最も悩んでいるという結果に!

特に、本部長・部長クラスの2人に1人は人材マネジメントに悩んでいます。階級が上がるにつれて自分自身のことではなく他人のことや人間関係に悩むようになり、それをダンナ様が知っている(感じている)。そのこと自体が人材の多様化により、マネジメントが日々難しさを増している時代を象徴しているのかもしれませんね。

続いての質問も、身近にいるパートナーだからこそ回答できる内容でしょう。

最も出世欲が強いのは、「課長・係長クラス」!

ユニークなのは、ダンナ様に奥様の出世欲を質問したら、「社内で評価され役職についている女性ほど出世欲がある」という結果が出たことです。一般社員の奥様から出世欲を感じている人がわずか4.5%にすぎません。一方で、係長・課長クラスは30%、本部長・部長クラスは28.6%、さらに非管理職とはいえ階級を与えられている主任・リーダークラスも25%と圧倒的な差がついています。任されることが増えるほど、出世したいと思うのは自然なことなのかもしれませんね。

管理職の妻は家族と仲がいい!?

最後は、管理職の奥様の「家族仲」を調査しました。今回のアンケート対象者では女性管理職の約75%に同居しているお子様がいます。まずは子供との関係を調べるため、こんな質問を聞いてみました。

一般社員・メンバークラスのダンナ様の方が管理職のダンナ様より教育に関与しているという回答は得られましたが、結果的に大きな傾向は見られませんでした。しかし、LG編集部が気になったのは管理職の奥様を持つダンナさまのフリーアンサーです。

ダンナ様のほうが子供の教育に関与している家庭では、「のびのび育てたい」「将来、子供がなりたいと思う職種に近づけるための教育」といった回答が多く見られました。この2つの答えから導かれる教育方針は異なるものですが、いずれもダンナ様の主体性が感じられます。

一方、奥様のほうが関与している家庭では、「子供との関係が深い」「子供に慕われている」「子供とよく話す」「基本的な子育てをしている」といったダンナ様から見た「奥様と子供との深い結びつき」が教育方針につながっているという意見が多くありました。ダンナ様よりも子供自身の意思をまずは尊重するというニュアンスが感じられませんか。

いずれにせよ、管理職だからといって子供との時間をないがしろにするのではなく、普段から子供との関係を築くことを大切にしている姿勢が垣間見えたのも確かです。

さらに、踏み込んだ質問です。

注目してほしいのは、「とても良い」の回答です。主任・リーダークラスのダンナ様が28.1%である一方、課長・係長クラスは40%、さらに本部長・部長クラスにいたってはなんと50%が「とても良い」と回答しています。奥様が管理職のダンナ様のほうが、圧倒的に夫婦仲が良いと自認している

女性管理職のダンナ様で「とても良い」と回答した方に、夫婦仲を良くするために取り組んでいる工夫を聞きました。「会話を増やす」「常に配偶者第一」「二人の時間を大切にする」。そして、実はこれらの回答者のすべてが、ダンナ様自身も管理職でした。管理職として奥様の大変さがわかるから仕事の相談相手にもなれるし、お互い忙しいからこそ二人の時間を大切にできる。そんな風に読み取れますよね。

仕事だけではなく、子供との関係も大切にする。奥様を気遣いサポートするダンナ様の存在…。ご本人もパートナーも、当たり前のこととしてお互い努力できる。だからこそ、女性管理職は仕事も家庭も充実させられるのでしょうね。

今回は、パートナーであるダンナ様から見た「女性管理職の実態」をご紹介しました。いかがでしたか?次回は、ダンナ様は管理職の奥様をどう支えているのかを徹底調査。先ほどの夫婦仲の良さにつながるヒントも見つかるかもしれません。自分らしいキャリアデザイン、ライフステージを模索する女性、必見です!

>>[後篇] 女性管理職の夫はどんな人?を読む