女性が起業する上で気をつけておきたい事

最近は、働き方改革などの影響もあり、独立して事業を立ち上げる人が増えています。
女性の起業家を見かける機会も多いのではないでしょうか。
読者の方々の中にも独立や起業に興味がある方がいらっしゃるかと思います。
今回は女性が起業する上で、気をつけておきたいポイントを押さえながら、女性の起業を後押しするような制度、起業におすすめの分野、成功者の特徴をお伝えしたいと思います。

女性が感じる起業時の課題

中小企業庁が発表しているアンケート結果によると、女性は男性と比べて、起業時に以下のような点で悩むことが多いようです。
中小企業庁のアンケート【参考】

  • 経営に関する知識・ノウハウ不足
  • 事業に必要な専門知識・ノウハウ不足
  • 家事、育児、介護との両立

もし可能であれば、これらの起業後に悩まされる可能性のある課題について、事前に対策を考えておくと良いでしょう。
特に育児や家事の両立などは、旦那さんや周囲の協力が必要になりますので、事前にサポートをお願いして事業に集中しやすい環境を作っておけると良いですね。

女性向けの起業助成金や助成制度

女性起業家を支援する制度について

開業資金は起業する業態によって異なります。自己資金で賄えれば良いですが、大きな金額が必要なときは自己資金だけでは難しい場合もあります。そんな時は、自治体や企業が実施している支援制度を上手く活用しましょう。

中には女性だけが利用できる制度などもあります。いくつか女性向けの支援制度をご紹介します。

女性向けの起業融資・補助金・助成金

■日本政策金融公庫:女性、若者/シニア起業家支援資金

女性または若者(35歳未満)かシニア(55歳以上)であって、 新たに事業を始める方または事業開始後おおむね7年以内が対象となっている融資制度です。新たに事業を始めるため、または事業開始後に必要とする資金として活用が可能で、融資限度額7,200万円(うち運転資金4,800万円)を借り受けることができます。
女性は年齢制限がありませんので、自分の年齢を気にすることなく融資の申請ができます。

この融資制度を提供している日本政策金融公庫は、国が100%出資する金融機関です。そのため、銀行やその他金融期間に比べて貸付条件が良く、金利がとても低いのが特徴です。

■ちふれ:女性起業家支援制度

行政機関ではありませんが、民間企業でも女性の起業・事業拡大にあたって費用面のサポート(資本金の出資及び貸付金の貸付)を行っています。
例えば、化粧品メーカーのちふれ化粧品が行っている制度では「資本金」と「貸付金」の支援があります。
資本金については、資本金100万円にて自身で会社設立した後に、採択社へちふれホールディングスから100万円が給付されます。その代り、設立後に株式の35%をちふれホールディングスに譲渡します。
貸付金については、1件当たり最高900万円まで。無担保・無保証で貸付利率は年1.0%となっています。
金融機関などでは、ありえない好条件での貸付です。ただし、貸付金として使用できる経費は、ちふれホールディングスが指定する範囲内での使用に限られています。

■その他:自治体独自で行っている支援制度

創業支援や融資制度を独自で行っている地方自治体も多く、低金利・低リスクでサポートしてくれる制度がほとんどです。
一度、起業する場所や住んでいる場所の自治体情報を収集してみましょう。女性特有のサポート制度も多く、独立開業資金が必要な人は、助かるものばかりです。
移住支援金などを設置している自治体もあります。起業のサポートを受けやすく、事業内容にマッチした都道府県に移住することも1つの手かもしれませんね。

女性におすすめの起業分野

女性向けの起業分野について

市場の大きい分野でニッチ層を狙う

市場の大きい分野として挙げられるのは、人間が生きていく上で必要不可欠な「衣・食・住」の分野です。それぞれとても大きな市場を持っているため、女性や自分と同じような環境のお客様をターゲットに絞っても十分なマーケットと言えます。

参考までに「衣・食・住」の各分野に関して、女性起業家の成功事例をいくつか紹介していきたいと思います。

●アパレル分野

洋服などを販売するショップを立ち上げる際には、自身の体型への悩みや、実体験をもとに同じ悩みを持つ人達をターゲットにして成功した事例が参考になるかもしれません。
例えば「シンデレラバスト」という言葉を生み出したランジェリーブランド「feast by GOMI HAYAKAWA」は、そういった自身の体験を生かして成功した企業の代表例です。貧乳に悩んでいた代表取締役のハヤカワ五味さんは、そのコンプレックスを元に「品乳ブラ」を生みだし、同じ悩みを持つ女性から圧倒的な支持を集めています。

●飲食分野

マクロビやヴィーガンなど健康に気を使った食事方法から、インスタ映え、ダイエットなど、飲食分野では様々なこだわりが溢れています。そんな中、食材や調理法に特化した「専門店」がぞくぞくと増えてきています。女性起業家ではブリュレフレンチトースト専門店を日本で初めてオープンした平井幸奈さんなどがいます。
また、健康医学の方面で成功している1例は、株式会社ウィルモアの石川麻由さんです。
ウィルモアでは、バーコードからひと目でアレルゲン情報を見ることができるアプリを開発しました。食物アレルギーをもつお子さんが増えている現代において、社会的に価値のある課題解決を目指した事業です。

●不動産分野

不動産分野でも女性ならではのニーズが存在します。Tender Living株式会社の中村マリア社長は、初めての女性の一人暮らしを応援したいという気持ちから起業されました。女性に特化した不動産を取り扱うだけでなく、可愛くてオシャレなオリジナルのカーテンを注文できるなど女性が喜ぶサービスも展開しています。
一人暮らしから結婚、子育てなどそれぞれのライフステージにおいて、住む場所は大きなテーマですから非常にやりがいのある事業ドメインではないでしょうか。

特定のニーズに絞ったニッチ分野

もともと大きな市場を持っているわけではないものの、特定のニーズに答える起業も女性にオススメです。まだ誰も開拓していない分野にも、成功のチャンスがあります。例えば株式会社ステイルの代表取締役 吉戸三貴さんは、幼少期に人見知りだった経験から、コミュニケーションのサポートを行う会社を設立されました。また、株式会社和えるを設立した矢島里佳さんは、日本の伝統産業や技術を次世代へつなげるために様々な事業展開をしています。

成功している女性起業家の特徴

冷静に現実を見る力がある

成功している女性起業家の特徴として、時代の変化を読み、冷静に状況分析をできることがあげられます。また反対に失敗する起業家の特徴として、これらができない人と言われています。
分かりやすい例としては、サービスや商品を販売するときの値付けです。時代の変化や市場の状況などを無視して、自分の好きなことをしているので儲からなくても大丈夫と考えていると、その好きなことすらできない状況になる可能性があります。つまり赤字が続きサービスを供給することができなくなるということです。冷静に自分の提供するサービスとターゲット、そして時代の流れを分析し、適切な価格設定ができるかが重要です。

やりきる覚悟と楽しむココロ

成功している女性起業家たちの多くに共通している事は、これは絶対に世の中のためになる、人が喜ぶものだという信念を持っていることです。
起業はうまくいかない事の方が多いと言われています。辛い時や上手くいかない時に、自分でモチベーションを保てる方法を知っているのも成功する特徴のひとつです。

起業する上で大事なこと

自分がターゲットにしている人たちが何を求めているのか、どこにどんなニーズがあるのかを見極めることが重要です。固定概念や既存のサービスにとらわれない、新たな価値を生み出すことが大切です。
女性ならではの感性を活かし、今まであるようで無かった商品や、男性が気づかないようなきめ細やかなサービス、苦手なこと・悩みを解決へ導くサービスなどを是非生み出していって下さい。