女性のワークライフバランスを考える上で重要な事とは、どんな事でしょうか?
結婚や出産、育児などのライフイベントに影響を受けやすい女性は、その時々によって変わる環境の中で、いかに時間に余裕を持てるかが重要です。特に家事や子育てと仕事を両立する場合は本当に時間が限られます。いかに仕事を効率的に進めながら家事の負担を減らす事ができるかがポイントとなってくるでしょう。
そこで、今回は「女性のライフワークバランス」や「理想の働き方」について考えてみたいと思います。

「ワークライフバランス」について考える

そもそもワークライフバランスって?

「ワークライフバランス」を簡単に言うと「仕事(ワーク)と生活(ライフ)の調和」を意味します。
仕事がうまくいけば経済的にも精神的にも私生活が潤い、私生活が充実すれば仕事も頑張ることができる。この相乗効果がとれた状態のことを指します。

女性にとってワークライフバランスが重要な理由

女性は男性に比べ、たくさんのライフイベントを経験します。
独身時代は深夜遅くまで仕事することもできますが、結婚し妊娠~出産するとそうはいきません。妊娠中は身体の不調が続き思うように動けませんし、出産後は育児という大仕事が待っています。
だからこそ、「ワークライフバランス」を考えて、柔軟に働く事が重要になってきます。

最近では、男性の育児参加や介護参加も推進され、女性ばかりが負担を強いられるわけではありません。しかし、残念ながら妊娠・出産は女性特有のことなので、この期間はやはり休養や柔軟な働き方が必要になります。

休息

女性にとって理想の働き方とは?

「バリバリ仕事をして、キャリアを積みたい」「とにかく仕事が好き」という方もいるかもしれませんが、多くの女性にとって理想の働き方は、「ある程度のゆとりを持った働き方・仕事量」ではないでしょうか。
このような働き方を実現するためには、自分自身でゆとりを作る努力も必要です。
例えば納期のある仕事の場合、前倒しで終わらせる事を意識したり、すぐ処理できる仕事は先に対応したり、日常的にスケジュールに余裕を持って仕事を終わらせる習慣を身につけましょう。
パソコンのテクニックや最新のツール活用法を学ぶことで、業務を今よりも効率化させる事もできます。また、自分の力だけで解決するのではなく、いざという時には頼れるよう日頃から同僚や上司とコミュニケーションをとることも大切です。相談しやすい・されやすい関係性を築いておくことは、時間が限られる女性が仕事を進めていくうえでとても重要です。

女性のワークライフバランスを実現するための3つの制度事例

女性のワークライフバランスを重視している企業は、どのような制度を取り入れているのでしょうか。実際に企業に取り入れられている代表的な制度を3つご紹介します。

1.「フレックスタイム制度」

フレックスタイム制とは、自分が就業時間や始業時間を決めて働くことができる制度です。
一定期間内(清算期間)を決められた労働時間働きます。これはつまり、勤めている会社と「1ヶ月間で◯時間働く」という取り決めをし、その期間内で自主的に働くという事です。
出勤必須の時間帯「コアタイム」を設けている企業や、いつ出勤退勤してもいい「フレキシブルタイム」のみで制度構成されている企業もあります。
この制度があれば突発的な出来事にも柔軟に対応することができます。
例えば、子どもを病院に連れていくため早く帰りたいという時も自分で時間を調整し、早めに帰宅することも可能です。
ただし、1か月の所定総労働時間を下回った場合などは、企業の就業規則に則り不足時間分が控除になる可能性もありますので、詳しくは勤め先の就業規則を確認してみましょう。
(※2019年4月1日から労働基準法の改正により、フレックスタイム制の清算期間の上限が現行の1ヶ月から3ヶ月に延長される予定です 。)

2.「時短制度」

子どもが小さいうちは、仕事から帰宅してからまた一仕事(食事の準備、子どものお世話など)あり、体力的にも精神的にもハードです。
そうした体力面の不安を緩和できるのが「時短勤務制度」。これは、3歳までの子を養育する労働者が1日の所定労働時間を原則6時間とすることが可能な制度で、2009年以降は日本の全企業に導入が義務付けられています。
企業によっては「子どもが中学校入学まで時短勤務可能」など、独自に期間延長している企業もあるので、時短勤務が可能な年数が長い企業だと安心して仕事を続ける事ができますね。

3.「在宅勤務制度(テレワーク)」

在宅勤務のメリットはなんといっても通勤時間の短縮です。
郊外に自宅があると、通勤に往復2時間かかるという人もいるのではないでしょうか。在宅勤務ができれば通勤時間で費やしていた時間のロスもなくなり、満員電車のストレスからも解放されます。また、お昼休みのタイミングで掃除や洗濯などのちょっとした家事もこなすことができるため、仕事と家事の両立が最もしやすい勤務形態と言えるでしょう。
さらに、ワーキングマザーにとって大きな課題の一つ保育園の送迎。これも在宅勤務であれば朝は子どもの身支度だけ、お迎え時も仕事をギリギリまで仕事をしていることができます。

仕事をしている女性

ワークライフバランスを実現するために重要なこと

これまで、ワークライフバランスを実現させるために企業が取り組んでいる内容についてお伝えしました。それでは、私たち個人はどのように働きかければワークライフバランスの実現に近づくことができるのでしょうか。

1.「企業側の理解」

自身のワークライフバランスを実現させるためには、「企業側の理解」も必要です。
企業の働く女性たちへの理解がなければ、先にあげた在宅勤務や時短勤務などの働き方は、実現させることができません。
現状の自分にとって、なぜ制度を利用する必要があるのか具体的に説明し、企業側に理解してもらう努力をしましょう。

2.「周囲の理解や協力」

ワークライフバランスを実現するためにはひとりで頑張りすぎないことも大切です。配偶者や親、親族、ママ友など身近にいる人たちに協力を仰ぐ、それができない場合は市区町村で展開しているファミリーサポート(※地域の子育てを地域住民で支え合おうという相互扶助の考えから生まれた制度)を利用する、ベビーシッターを利用するなど、頼れる人や制度に頼ることも大切です。自分一人で頑張ろうとすると、どこかにほころびが生まれ、精神的にも体力的にも追い詰められることになりかねません。

子育ては今も昔も、周囲のサポートなくして成立しませんでした。昔の女性も、両親や近所の人にサポートしてもらいながら子育てしてきたものです。
今ではほとんど聞きませんが、例えば公共の場で子どもが騒いだら昔は見知らぬ人が叱っていたという話もありますね。そういった、いろいろな人との関りによって子供は育っていきました。
しかし今は核家族化により、昔のようにはいきません。一人で子どもを育てていくのは当然大変なことですから、周りの人を頼るのは決して恥ずかしいことではありません。感謝の気持ちを忘れずに、時には助けてもらいながらワークライフバランスを実現させましょう。

まとめ

女性の理想的な働き方は、人それぞれ違うかもしれません。年齢や環境によっても変化するものです。女性が働きやすい社会にするために、企業側も「仕事(ワーク)と生活(ライフ)の調和」が取れるよう努力が必要です。そして、そこで働く私たちもスキルアップして業務の効率化を図り、時間にゆとりを作ることが必要です。
双方が努力することで、より良い「ワークライフバランス」が実現できるのではないでしょうか。