かつては「寿退職」という言葉が当たり前のように使われていた日本。今では、結婚・出産を経ても仕事を続ける女性が増えてきています。「ワーキングマザー」という言葉も浸透し、女性の社会進出は年を追うごとに広がりを見せつつあります。
現代の女性は仕事を選ぶ際、何を基準にして、どんな仕事を選んでいるのでしょうか?
今回は、今、女性に人気のある仕事について紹介していきたいと思います。

女性が仕事に求めるものとは?

内閣府が発表した平成26年度の世論調査の中に、「どのような仕事が理想的であるか」という質問があります。これに対して20代~40代の女性が答えたトップ3は、「収入が安定している仕事」「自分にとって楽しい仕事」「自分の専門知識や能力を活かせる仕事」でした。

収入を得ることはもちろんですが、仕事にやりがいを感じながら働いている方が増えています。

ほかにも、理想の仕事の条件としてよく挙げられるのは、「将来のキャリアにつながること」や「勢いやスピード感のあふれる環境であること」などです。

このように、将来に向けてスピード感のある環境でキャリアアップを求める方がいる一方で、労働時間や休日・休暇などの福利厚生面を条件にしている方も少なくありません。
厚生労働省が発表した調査によると女性が求職活動の際に重視した条件として「仕事の内容」「勤務地・交通の便」と続き、「労働時間・休日・休暇」が挙げられています。
※資料元:(独)労働政策研究・研修機構「若年者の離職理由と職場定着に関する調査」(2007年)

かつては女性も男性と同じように働くしか選択肢がなかったのに対し、仕事と家庭の両立を重視したいという志向を持つ女性が増えてきました。これは、女性活躍推進や働き方改革の流れの中で生まれた新しい潮流と言えるでしょう。

それでは、このような時代の流れの中でキャリア志向の女性にはどのような仕事が人気なのでしょうか。

キャリア志向の女性に人気の仕事

キャリア志向の女性

[企画・マーケティング]

企画やマーケティングの仕事では、市場調査を行ったり新商品開発を行ったりします。

実際に新商品が売れた、売れ行きが好調になったというように、実績が数値としてわかりやすく現れるため、達成感や評価が得られやすい職種です。

また、トレンドを予測するといった女性ならではの感性を活かすことができます。

柔軟な思考、緻密な調査、的確な判断力が求められる仕事です。

[ITエンジニア]

ITエンジニアには、いくつかの職種があります。

  • システムエンジニア
  • プログラマ
  • Webエンジニア
  • ネットワークエンジニア

ひとえにITエンジニアといっても、ウェブサイトの作成からWEBシステムのプログラミング、システム設計やネットワークシステム構築など、内容は多種多様です。

第4次産業革命が話題になっているようにIoT、AI、ビッグデータなど、インターネットとモノが繋がる世の中はさらに加速していくことが予想され、IT技術系はスキルや努力次第でキャリアの高みを目指せる職種です。

ITに関する豊富な知識はもちろん、クライアントから求められるクオリティの成果を期間内に納品するプロジェクトマネジメント能力も求められます。

[コンサルタント]

さまざまな分野で自社ではできない課題解決をするのがコンサルタントです。

  • ITコンサルタント
  • 経営コンサルタント
  • 人材コンサルタント

上記以外にもたくさんの種類があります。

コンサルタントとしてコンサル会社で経験を積んできた方は、すでに実践的に課題を解決するノウハウや経験値を持ち合わせているため、企業から重宝される可能性が高くなります。また、コンサル会社に限らず事業会社で事業経営を経験してきた方にも同じことが言えるでしょう。

ワークライフバランスを重視している女性に人気の仕事

[一般事務]

働き方改革や女性活躍推進を受けて環境が良くなった仕事の代表例が一般事務です。
職務内容としては、電話対応やファイリング、データ入力、来客対応などがあり、どの会社にも必要な職種であると言えます。

日経キャリアネットが発表した「働きやすい会社ランキングvol.8 ワークライフバランス度ランキング」では、富士通を始めとする大手企業が名を連ねていました。
これはフレックスタイム制度や時短勤務制度など、働き方をライフステージに合わせて選ぶことのできる制度が確立しているためと言えます。このような大手企業の一般事務は、希望する時間内で働くことが可能で、プライベートの時間も充実させやすい傾向があります。

[経理]

事務職の中でも専門性が必要な経理業務は、無くなることがなく長く続けやすい仕事として人気があります。繁忙期には残業が発生する可能性もありますが、アポイントや会議などに時間を割くこともほとんどなく、繁忙期以外は決まった時間に帰りやすいので、ワークライフバランスが取りやすい仕事です。

また、経理系の資格( FASS検定、給与計算実務能力検定、日商簿記検定など)を持った方は転職に有利なだけでなく、企業によっては給料待遇などが良くなる会社もあるので、是非チェックしておいてください。

好きなことを仕事にしたい女性に人気の仕事

好きな事を仕事にする

[ネイリスト]

ネイリストは、雇用契約を結び従業員として働く場合と、自ら経営をしてサロンを開く場合とがあります。

前者で最も多いのは、個人が開業しているネイルサロンの従業員として働くケース。ほかにも、美容院に併設されているサロンや、ショッピングモール内の店舗なども想定されます。

後者では新たにお店を構えるだけでなく、自宅の一部を使ってネイルサロンを開く選択肢もあります。また、最近では出張型のネイリストも多数活躍しています。
たとえばフィットネスクラブと契約して、クラブ内に定期的にブースを構えて仕事をするスタイルもあります。

[セラピスト]

アロマセラピーやリフレクソロジーなど、香りやマッサージを用いてお客様を癒すセラピスト、心理カウンセラーや臨床心理士のように心を癒すセラピスト、食生活の改善から病気を予防するフードセラピストなど、「セラピスト」には様々なジャンルがあります。
仕事のストレスで疲れた働き世代、そして今後増えていく高齢者の間でも、人に癒しを与える仕事は需要の高まりが予想されます。

[美容部員]

百貨店や化粧品専門店などで販売員としてお客様のニーズに合わせた化粧品をご提案し、スキンケアやメイクアップなどのアドバイスを行います。
現代では誰でもプロのメイクハウツー動画を見られるようになりましたが、美容部員直伝のアドバイスは今も変わらずニーズがあります。

[WEBライター]

IT化が進み、WEB上の記事・情報が爆発的に増加しています。それに伴い、WEBライターの需要も増えています。ライティングの仕事は、本業を持ちながら空いた時間で副業としてもできるため、人気が上昇しています。

エンターテインメントやライフスタイル系のサイトで記事を作成する、もしくはライティングの経験はなくても、知識や経験を活かして専門性の高い記事を執筆することもあります。有資格者(例:医師、看護師、薬剤師、宅建などの国家資格)や専門性の高い知識を身に付けている方、書くことが好きな方におすすめの職業です。

[フードコーディネーター]

食品の開発、食のコーディネイト(写真撮影や空間のスタイリング、メディア選定など)、レストランの運営…フードコーディネーターの活躍は多岐に渡ります。
開発・演出・運営のいずれかの分野で活動しているケース、どの分野にも精通しトータルで活動しているケースがあります。

まとめ

女性に人気の仕事でどの仕事にも共通して言えることは「時間に融通が利きやすい」「専門性が高く、独立しやすい」「長く続けやすい」など、自由度が高い仕事という点ではないでしょうか。

また、WEBに関係している仕事やネイル、フードコーディネイターなど、ここ20年で一つの仕事として確立したものもありました。これからも新しい仕事が生まれたり、これまでの仕事が現代に合ったものとして変化していくでしょう。

自分の好きな分野で、自分に合ったキャリアを見つけて継続していけたらいいですね。